本稿は宍道湖・中海水系の藻類(宍道湖・中海の藻類研究会出版,高浜印刷, 1996, 129 pp.)の一部をインターネット用に編集し直したものである.
 

宍道湖・中海水系の藻類



 

発刊にあたって

 宍道湖・中海は,日本の湖沼の中で大きな汽水湖です.私は,この両湖とそれを取りまく水域の藻類を島根大学に着任して以来,かれこれ30年余観察してきました.両湖の水質は,目にははっきり見えませんが,顕微鏡をのぞいてみますと,季節変化の他に,塩分濃度が大きく種類組成を支配していることに気がつきます.
 1992年3月,島根大学を退官いたしましたのを契機に,これまで撮影した藻類の写真を中心に皆様方のご協力も得て,解説付き写真集を発刊いたしました.記載した藻類のほとんどは植物プランクトンですが,底生藻類も,また,松江市内を流れる堀川の藻類も掲載したことから本書の題名を「宍道湖・中海水系の藻類」としました.
 ご存知のようにプランクトンは,顕微鏡でしか観察できない微細な生物であり,分類と同定には専門家による指導・助言と経験を必要とします.しかし,ある程度経験を積み重ねてまいりますと,顕微鏡の下に見える世界は,生物群が住む世界の様子,水質環境が見えてきます.顕微鏡観察の結果は,数値で表された化学分析との関連は未解明な部分が多いものの様々な情報を与えてくれます.本書が宍道湖・中海水系の水質環境をより豊かにする礎となればと願う次第です.
 最後になりましたが, 藻類の同定に関して,日本藻類学会所属の多くの方々からご助言を頂きました.心より感謝申し上げます.また,本書をまとめるにあたり,次の方々に色々とご協力頂きました.皆様方のご厚意に深く感謝いたします.
 
 
 
 
執筆編集分担
 大谷修司 島根大学教育学部助教授
 江角比出郎 出雲健康福祉センター
試料採取
 島根県衛生公害研究所水質科
 松江市環境保全部環境保全課
論文別刷,データ提供
 伊達善夫 島根大学名誉教授
 清家泰 島根大学総合理工学部助教授
 島根県衛生公害研究所水質科
 島根大学理学部化学科環境分析化学研究室
写真提供
 須谷昌之 松江東高等学校教諭及び同校生物部の皆さん
 松坂智之 浜田市立第3中学校教諭
 和泉浩行 島根大学教育学部附属小学校教諭
 高橋佐和子 島根大学教育学部平成7年卒業生
 岡奈津子 島根大学教育学部平成8年卒業生
 大賀学 島根大学教育学部修士課程在学
 石原麻理子 島根大学教育学部学生
写真整理
 福井智美 島根大学教育学部学生
 
 
 
 
1996年12月
宍道湖・中海の藻類研究会
代表    秋山  優

 
 
 

はじめに

 宍道湖・中海は,淡水(ま水)と海水がまざる湖で,そのような湖を汽水湖という. 全国的に見ても宍道湖,中海のように淡水と海水のまざる広い汽水域は少なく,宍道湖・中海をあわせると全国1の広さである.両湖ともに水深は浅く,河川からの自然な栄養の供給に加え,陸域からの人間活動に基づく有機物や栄養塩などの流入が多く富栄養化している.そのため,宍道湖ではアオコが,中海では赤潮が発生することがあるが,湖の生産性は高く,シジミをはじめとする魚介類は重要な資源となっている(図1).冬には何万羽の水鳥が飛来し,餌を捕ったり,羽を休め,西日本一の越冬地となっている).
 この水系は,淡水の斐伊川に始まり,塩分が薄い宍道湖と塩分が濃い中海があり,最後は海水の日本海で終わる.そしてたえず,斐伊川から淡水が,日本海からは境水道を通じて海水が流入し両湖の塩分濃度の他,栄養塩濃度などに影響を与えている. 生物の分布は温度や栄養塩濃度など様々な要因によって決まるが,塩分は生物の分布を決める重要な環境要因の一つである.それぞれの種類に適した塩分濃度範囲は決まっており,淡水に住む生物は通常海水ではすめず,逆に海水にすむ生物は淡水にすめない.宍道湖と中海は約8 kmの大橋川によってつながっており,宍道湖の塩分は海水の約5-10 %,中海は海水の約20-50 %であり,塩分には段階的な落差がある(図2).旱ばつ時には,塩分は宍道湖は海水の25%,中海は海水の80%程度まで上昇することがある.そのため生物の種類が宍道湖と中海では大きく異なっている.宍道湖ではシジミがたくさんとれるが,中海ではほとんどとれないことを思い出して頂きたい. 藻類に関しても同様で,現在では,塩分が低い宍道湖には流入河川起源と考えられる緑藻類と藍藻類が多く,中海には比較的低塩分濃度に耐性のある海産の珪藻類と赤潮の原因となる渦鞭毛藻類のプロロケントルム(Prorocentrum minimum)が優占することが多い(図3).
 藻類に関しては,1960年代以前は断片的な調査が行われたにすぎなかったが,1970年頃より多くの研究者によって植物プランクトンの種類組成の定期的な調査が水質調査と共に行われ,宍道湖,中海ともに貴重な資料が蓄積されてきている,この報告では 過去の文献から宍道湖・中海の藻類相の変遷を調べ,その長期的な変動について考察を加える.

図1 宍道湖で早朝行われているシジミ漁

 
 

図2 宍道湖・中海における塩分濃度(表層水)の季節変化(1993年8月〜1994年8月)

 
 

図3 宍道湖・中海水系における植物プランクトンの分布図(旱ばつ時を除く)

 
 
 
 
 
 
 
 

宍道湖・中海水系の水質と植物プランクトン相の変遷

1.宍道湖

 今から1200年前の「出雲国風土記」の時代は宍道湖は斐伊川の流入がなく、中海は弓ヶ浜の南端が水道となり,海に開いていたと考えられている(徳岡他1990). そのため当時の宍道湖は海水の影響が現在より強かったようで, 嫁が島には海藻のミルが生育していたことが記されている.日本海に注いでいた斐伊川は,1600年代の中頃より宍道湖に流入するようになり,江戸時代にはすでにミルの姿が失われていたことが「雲陽誌」に記されている(秋山1982a).宍道湖はこのように海水準の変動,地形の変化や流入河川の影響で塩分濃度が歴史的に大きく変動してきた.ミルは,現在は塩分が海水の半分程度である大根島あたりまで分布しているが,現在の宍道湖は,海水の1/10程度の塩分しか含んでいないためミルは生育していない.昭和の初期から宍道湖の藻類や水質の研究が断片的に行われており,当時の状況を振り返ることができる.以下に,それらを引用し藻類相と水質の長期的な変動を紹介する.
 藻類や水質の説明に入る前に,これからたびたび出てくる塩分と塩素イオン濃度について簡単に説明を加えておきたい.海水に含まれている塩分を示すのに数種類の方法があり,塩分は純水が0で,海水が約35である.単位は‰(パーミル)で,これは海水1kgに含まれる塩分のグラム数と考えてよい.もう一つの方法は塩素イオンの濃度で海水の濃さを示すもので,純水が0,海水が約19000である.単位はmg/lで示され,海水1リットルに含まれる塩素イオンの量をmgで示したものである.後で説明するように宍道湖の藻類相は,水に含まれる塩分の量で大きく変化する.海水の塩分が35 ‰,塩素イオン濃度が19000 mg/lであることをぜひ頭に入れておいて頂き,宍道湖の水が海水と比べてどの程度の塩分を含んでいるのかを思いながら読み進んでいただきたい.
 
昭和初期〜1950年代
 豊原(1938)は,境港の防波堤建設と大橋川の拡幅工事により,中海の平均水位の上昇と宍道湖の平均水位の低下が起こり,宍道湖へ海水が容易に逆流するようになったと述べている.明治39年から昭和2年までは平均で約12cmあった宍道湖と中海の水位の差が,昭和3年ごろ(1928)急に低下し,差が3-4cmになり,昭和6,7年ごろから宍道湖周辺の耕地に塩害が起こるようになったと述べている.このように海水の逆流が昭和の初期以降頻繁に起こるようになり,塩分の混ざる湖となったようである.
 松江市出身の伊達善夫島根大学名誉教授は,長い間,宍道湖・中海の水質や藻類の研究に携われ,また,子供の頃の宍道湖をよくご存じである.伊達(1989a)によると,昭和3年(1928年)の小学校に入った頃に宍道湖で泳ぎ始め,松江温泉の湯元「お湯かけ地蔵」あたりから南平台の沖合いが水泳場であったという.湖水はわずかな塩分を含んでおり,当時は南平台の沖合いでは1mばかりの紐状の藻が湖底にびっしりとはえていたそうだ.昭和4年(1929)に行われた宍道湖の底生動物の調査によると夏は海水が流入し,ヤマトシジミは量の多い生物のひとつとしてあげられている(Miyadi 1932).このように昭和初期は多くの人が水泳を楽しみ,ヤマトシジミがとれる現在より水がきれいな汽水湖であったようだ.
 戦前の植物プランクトンの研究は少ないが,松平他(1942)は宍道湖におけるプランクトンの水平分布を報告している.昭和16年(1941)3月の塩素含量は580-2000 mg/l(海水の3〜10 %) で西から東に順次高くなっており,主に東部から渦鞭毛藻類のケラチウム(Ceratium)や海産の珪藻であるグイナルディア(Guinardia),リゾソレニア(Rhizosolenia),コスキノディスクス(Coscinodiscus),スケレトネマ(Skeletonema),ユーカンピア(Eucampia)などを,西部からは,淡水性緑藻類のアオミドロ(Spirogyra),ヒザオリ(Mougeotia)や淡水産珪藻類のハネケイソウ(Pinnularia),クサビケイソウ(Gomphonema),ダイアトマ(Diatoma)などを報告している.湖全体で多くみられた藻類は,珪藻類のフナガタケイソウ(Navicula),アクナンテス(Achnanthes)であった.海産珪藻が塩分濃度の低い宍道湖の西端でも見つかっていることから,松平他(1942)は,それらは湖底に堆積したものが風により巻き上げられたのではないかと考察している. 現在でもアオミドロは宍道湖の西岸に,スケレトネマは宍道湖や中海に,その他の海産の珪藻類は中海で普通に見られる属である.
 上野(1943)は,昭和14年(1939)の夏,宍道湖は希有の旱ばつで水位が低くなり,全湖面で塩分が10 ‰以上に上昇し,5m以深は18 ‰以上(海水の約半分の濃度)となり,湖底泥土は硫化水素臭を発する黒色の腐泥となったっと報告している.
 千葉・小林(1951)によると,1948年の8月の調査では、宍道湖の塩分濃度は4-8‰であり、現在の平均的な塩分よりやや高い値を示し,ネットプランクトンとして,動物プランクトンは多いが、植物プランクトンは種数も量も貧弱であると記しており、珪藻類のキートケロス(Chaetoceros decipiens),レプトキリンドルス(Leptocylindrus danicus), リゾソレニア(Rhizosolenia setigera)が普通にみられた以外は出現頻度が低く、生物生産が低い汽水性の湖であると述べている.現在の宍道湖ではこれら海産の珪藻3種類が優占することはない.
 
1960〜1970年代前半
 根来(1962)以前の報告ではネットプランクトンのみ調査されていたが,根来は1960年にネットおよびネットを通過するナノプランクトンの調査を行い,ナノプランクトンの量はネットプランクトンの66倍に達し,主として,藍藻類のリングビア(Lyngbya limnetica),クロオコックス(Chroococcus limneticus),ゴンフォスファエリア(Gomphosphaeria aponica),メリスモペディア(Merismopedia tenuissima)緑藻のプランクトネマ(Planctonema lauterbornii),オーキスチス(Oocystis sp.)及び珪藻類のキクロテラ(Cyclotella meneghiniana)からなると報告している.この調査以前では宍道湖のプランクトンフロラは珪藻類を主とするフロラであったが,淡水性の藍藻類と緑藻類がフロラの主な構成種に変わっている.
 1960-1970年頃の水質の変化について,伊達(1989a)は次のように述べている.宍道湖は,戦後も身近な自然の水泳場であったが,昭和34年(1959)の夏に汚濁のため遊泳禁止の措置がとられたと記されている.松江市の影響を受けやすい宍道湖東部の水質は昭和42年〜45,46年のわずか3〜4年の間に有機性汚濁の指標であるCOD(化学的酸素要求量)の値が2倍に,赤潮やアオコなどの植物性プランクトンの栄養源となる窒素が4〜5倍に増加したが,その後は幸いにして小康状態となったと述べられている.伊達(1989b)は戦後の復興が軌道にのりはじめた昭和30年ごろから,農耕地には化学肥料が使用され,し尿は農地に還元されず,処理場や単独し尿浄化槽などを通じて,なお多量の窒素やリンを含んだまま,河川や湖に放流されるようになったことを述べ,さらに,畜産業の多頭飼育,工場や家庭からでる排水などが複合して宍道湖や中海の汚濁が進んだことを指摘している.秋山(1988)は,宍道湖をリン酸,無機態窒素,BODなどの値から富栄養,中腐水域の湖沼として位置づけられると述べている.
 1968年から,島根大学の秋山によって宍道湖での継続的な藻類調査が始められた.秋山のプランクトンの研究方法はプランクトンネットによるものではなく,ミリポアーフィルターで一定の湖水を濾過する方法である.そのため,ネットを通過する大きさのナノプランクトンも検出されていることをここに記しておく.
 秋山(1970)は,宍道湖で1968-1969年に調査を行い,藍藻類のミクロキスチス(Microcystis), コエロスファエリウム(Coelosphaerium),メリスモペディア(Merismopedia),緑藻類のオーキスチス(Oocystis),イカダモ(Scenedesmus),珪藻類のキクロテラ(Cyclotella),メロシラ(Melosira)など淡水性の種類が主なフロラの構成要素であり,海産〜汽水性の種類はスケレトネマ(Skeletonema),キートケロス(Chaetoceros)など,わずかであったと報告している. この結果は根来(1962)の報告と同様に,淡水産の緑藻類と藍藻類がフロラの主な構成種となっている.秋山(1970)は,この原因として,湖水の塩分濃度の変化と都市廃水による汚濁化をあげ,1969年の宍道湖の塩分濃度は,千葉・小林(1951)の報告より低い0.34-4.18 ‰で,淡水化の傾向にあり, これが淡水プランクトンの増加の原因であろうと推定している.また,秋山(1970)は8月に藍藻類のミクロキスチス(Microcystis aeruginosa),アナベナ(Aanabaena sp.)によるアオコが発生したことを報告し,近年における宍道湖の富栄養化あるいは汚濁化への推移を示す指標であると述べている.
 秋山(1975)によると, 1969年〜1974年の藻類は淡水産の種類が主要な構成種となっており, 1969年〜72年までの各年の総出現種数は,42〜51の範囲であった. そのうちわけは,緑藻類20属32種類,藍藻類7属13種類,珪藻類16属23種類,鞭毛性藻類を5属6種類であり, 緑藻類32種類のうち,富栄養な水域から出現する傾向のあるクロロコックム目の種類が26種類を占めている.1969〜1971年当時に優占した種類は,淡水性の藍藻類コエロスファエリウム(Coelosphaerium kuetzinginanum), ミクロキスチス(Microcystis aeruginosa)などであった.しかし, 昭和48年の旱ばつにより塩素イオン濃度が上昇した昭和49年には,これらの淡水性の藍藻と緑藻類が姿を消し,変わって海産性のスケレトネマ(Skeletonema costatum),プロロケントルム(Prorocentrum minimum)などが多量に発生した. その時の出現種数は以前に比べ減少し,25種類にとどまっている.秋山(1975)は,明らかに塩素イオン濃度にともなう生態系の激変があったことを優占種の変化から指摘している.なお,1975年の水色はウーレの水色の13〜17で平均15程度で,透明度は1.1-1.9m,平均1.5mであり,現在と同程度の値が観測されている.
 
1970年代後半から現在
 島根県衛生公害研究所は1975年から定期調査を始め,植物プランクトンの発生量の指標となるCOD(化学的酸素要求量)の測定を継続している(図4).植物プランクトンの発生量は季節やその年の水温,日照などの気象の影響を強く受け, COD値は大きく季節変動あるいは年変動をする.石飛・神門(1995)は,宍道湖の20年間のCODのデータをみると,上層下層ともに月ごとの変動が大きく,いずれも夏期に高く冬期に低いという変動を示しながらも上昇の傾向にあり,特に冬期の下限値が上昇していと報告している.石飛・神門(1995)は,このデータの統計処理の結果から,CODの値からみると宍道湖は富栄養化が徐々に進行していると述べている. 同様に湖の汚濁の指標となる透明度について,秋山と島根県衛生公害研究所の測定値により作成したものを図5に示す.この20年間0.5-2.5mの範囲で変動している.透明度も季節変動が大きく,明瞭な傾向を示すことは難しいが,この20年間は横這い状態にあるといえるのではないだろうか.

図4 宍道湖におけるCODの経年変化(石飛,神門 1995)

 
 

図5 宍道湖湖心の透明度の経年変化

 
 
 以上のように,水質の善し悪しを判断する資料となる,COD,透明度からみるとこの20年間,宍道湖の水質はほぼ同じか若干富栄養化の傾向があると考えられる.
 過去20年間の宍道湖における藻類の出現状態について,優占種の経年変化を表1に示した. 宍道湖では1969年当時から現在まで,ほぼ毎年珪藻類のキクロテラ属の数種類(Cyclotella spp., 図6)が優占し,塩分濃度が低い年は,淡水性藍藻類のコエロスファエリウム(Coelsphaerium kuetzingianum, 図7),ミクロキスチスや(Microcystis aeruginosa, 図8),緑藻類のプランクトネマ(Planktonema lauterbornii, 図9),ディクチオスファエリム(Dictyosphaerium pluchellum, 図10),イカダモ(Scenedsmus armatus, 図11),淡水〜汽水に出現する珪藻類のChaetoceros sp.(C. muelleriiと報告された種,図12)などが増減をしながらもたびたび出現している.1969年,1976年,1977年,1981年,1985年と1988年は塩分濃度が低下し,アオコが発生した年であり,淡水性藍藻類のメリスモペディア,コエロスファエリウム,ミクロキスチス, オスシラトリア,アナベナなどが優占している(図13).一方,塩分濃度が例年より上昇した1974年,1978年,1984年,1994年などは,渦鞭毛藻類のプロロケントルムや珪藻類のスケレトネマがミクロキスチスなど淡水性の種類に変わって優占する.このように宍道湖では塩分濃度の変化によって優占種が交代するが,藻類の種類組成から見ると1969年から現在まで類似した種類が出現していることが指摘できる. 底生藻類の出現種も植物プランクトンと同様に,1969年当時と現在は類似している.沿岸帯の着生藻類として,秋山(1975)は,アオノリ,ホソアヤギヌ,オオイシソウ,シオグサなどをあげているが,これらは現在でも宍道湖の底生藻類の優占種となっている.特に,ホソアヤギヌは汽水性の種類であり,現在も宍道湖の全域と大橋川の西部でかなりの量が生育している. しかし,細かく比較してみると1969年当時と現在とでは異なった点をいくつかあげることができる. 1969年頃に出現していたにもかかわらず最近ではほとんど出現しない種類があり,優占種では珪藻類のシネドラ(Synedra rumpens)が出現しなくなった. 表1には示されていないが,1970-75年ごろに出現していた緑藻類のパンドリナ(Pandorina morum),キルクネリエラ(Kirkneriella属),クンショウモ(Pediastrum属),ゴレンキニア(Golenkinia属),テトラエドロン(Tetraedron属),ツヅミモ(Cosmarium属),アルスロデスムス(Arthrodesmus属)なども最近は出現しなくなった.これらはいずれも淡水性の種類である.逆に緑藻類のアンフィクリコス(Amphikrikos nanus), クラミドモナス(Chlamydomonas sp. ),モノラフィディウム(Monoraphidium minutum)などは,1970年代後半に突然出現し,現在に至っている.最近多くなった種類としては,藍藻類のアファノカプサ(Aphanocapsa sp.),黄金藻類のプセウドケフィリオン(Pseudokephyrion sp.),緑藻類のモノラフィディウム(Monoraphidium contortum)などをあげることができる.

図6 Cyclotella spp. 宍道湖・中海 大賀・修

 
 

図7 Coelosphaerium kuetzingianum(大谷29,50)x2000

 
 

図8 Microcystis aeruginosa(高7-30)千鳥橋,x800

 
 

図9 Planctonema lauterbornii(大谷31)x2000,x800

 
 

図10 Dictyosphaerium pulchellum(大谷31)N-6,x2000

 
 

図11 Scenedesmus armatus (大谷30)宍道湖S-5,x2000

 
 

図12 Chaetoceros sp. (大谷47)S-3,x800

 
 

図13 宍道湖に発生したアオコ(1997年9月14日)

 
 
 
 
表1.宍道湖における植物プランクトンの経年変化(1969〜1994)
分類群 西暦 69 70 71 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94
藍藻類                                                  
Aphanothece sp.   - - - - - - - - - - - - - - - - - cc - - - - - -
Aphanocapsa sp.   - - - - - - - - - - - - - + - - cc cc cc cc - - - +
Coelosphaerium kuetzingianum   + + + + D D D D + + D D cc cc D + cc cc cc cc cc cc cc cc
Merismopedia punctata   + + + + + + D + - + + + - - D - - - - - - - - -
Merismopedia sp.   - - - - - - - - - - - - cc cc - + cc cc cc cc cc cc cc +
Eucapsis sp.   + - + - + D SD + SD + + - - - - - - - - - - + - -
Microcystis aeruginosa   D D D - + D D - - - D + cc + SD + - cc - cc - (+ )(+) -
Microcystis incerta   + - - - +? + + - - - + - - - SD - - cc - - - - - -
Chroococus sp.   - - - - + + + + + - + + cc cc + - cc cc cc cc c + - +
Oscillatoria sp.   + + + - + + D - - + + + cc cc SD + - cc cc - - + + -
Anabaena spiroides   + + - - + - + - - - - - - - SD - - - - - - - - -
Anabaena ballygenglii   + + - - + + + + - - - - - + SD + - - - - - - - -
Anabaena sp.   - - - - - - - - - - - - cc - - + - cc cc cc - c + -
クリプト藻類                                                  
Cryptomonas spp.   + + + + + + + + + + - - cc c - + cc - - - - - - -
渦鞭毛藻類                                                  
Prorocentrum minimum   + + + D - + - D + - + - - cc - - c - - - - + c cc
Gymnodinium sp.   - - - - - - - + SD + - - cc cc - + c - - - - - - c
Peridinium sp.   + + + - + + + + + - + + + - - + - - - - - + c +
黄金藻類                                                  
Pseudokephyrion sp.   - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - c + c
珪藻類                                                  
Melosira spp.   + + - + + + + - - - - - - - - + cc c - c - cc c +
Cyclotella meneghiniana   D + + D D D D + D D D D - - SD - - - - - - - - -
Cyclotella nana   D + + D D D D D D D D D - - SD - - - - - - - - -
Cyclotella cryptica   + + + D D + + D D D D D - - SD - - - - - - - - -
Cyclotella spp.   - - - - - - - - - - - - cc cc - + cc cc cc cc cc cc cc cc
Coscinodiscus sp.   + + + - + + - - - - - - - - - - - cc - c - - - -
Skeletonema costatum   + - + D D + + D D D + + cc c D + - - - - - - c c
Chaetoceros (brackish)   D D D SD D D + + + D SD + - cc D + - c cc - - c c c
Chaetoceros sp.   - + - D + + - + - - - - cc c - - cc cc - c c + - c
Asterionella glacialis   - - - - - - - - - - - - - - - - c - - - - - - +
Fragilaria sp.   + - - - - + - - - - - - - - - - c - c c - - - -
Synedra rumpens   D - - - + - + - - - - - - - - - - - - - - - - -
Synedra sp.   - - - - - - - - - - - - + + - - - c c - - - + c
Cocconeis sp.   - - - - - - - - - - - - - - - - - - c - - cc c -
Navicula sp.   - + - + + + + + + + + + + c + - c cc cc cc c c c -
Diploneis ovalis   D D D + + + + + + + + + - - + - - - - - - - - -
Diploneis sp.   - - - - - - - - - - - - + c - + - - c - - - + -
Gomphonema sp.   - - - - - - - - - - - - - - - - c - - - - - + -
Cymbella sp.   - - + - - + - - - - - - - + - - c - c c - + - -
Nitzschia sp.   + + + + + + + + + - + + - + + - - c c cc - - + c
ミドリムシ類                                                  
Euglena sp.   - + - - - + - D + - + - c - - - - - - - - - + -
Trachelomonas sp.   - - - - - + - - - - - - - - +   c - - - - - - -
緑藻類                                                  
Chlamydomonas sp.   - - - - + + + + D D + + + cc + - c - c - - + - cc
Micractinium sp.   + - - - - - - - - - - - - - + - cc - - c - - - -
Dictyosphaerium pulchellum   + + + - + D + + + + + + - - + - - - cc - - - - -
Dictyosphaerium sp.   - - - - - - - - - - - - cc cc - + cc cc cc cc cc cc cc c
Coccomyxa lacustris   - - - - - - - - - - - - - - - - c - - - - - - -
Oocystis sp.   + + + + + + + + + + + + c c + + cc c cc cc c + c c
Amphikrikos nanus   - - - - + - D D SD SD + + - - + - - - - - - + - (+)
Siderocelis sp.   - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - c c +
Chlorella sp.   - - - + - + + + + - + + - - D - cc cc cc cc cc - - -
Monoraphidium contortum   - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - + - c
Monoraphidium minutum   - - - - - - + D + D + + - - + - - - - - - - - +?
Monoraphidium sp.   - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - cc c c
Ankistrodesmus falcatus   + + + + - + + + D + + + - - - - - - - - - - - -
Selenastrum sp.   - - - - - - - - - - - - - - + - c - c cc c - - -
Coelastrum sp.   - - - - - - - - - - - - - - - - - cc - cc cc - - -
Crucigenia sp.   - - + + - - + + - - - - + - + - cc cc cc - - - - +
Scenedesmum quadricauda   + + + + + + + + + + D + - + + - - - - - - +? - -
Scenedesmus sp.   - + + - - + - - + + + + cc + + + cc cc c cc cc cc c c
Planctonema lauterbornii   + + + + + D + + - - + + cc + + + + cc cc cc - (cc) (c) c
Closterium sp.   - - + - - + - - - - - - - - - - cc c c - - - - -
使用データ: 1969-1982,1985;秋山(1975-1984, 1991),中海・宍道湖水質保全に関する調査報告書(T-\,・).
1983,1984,1986-1994;島根県衛生公害研究所報25,26,28-36号.表には調査期間に一度でも優占種(D)あるいは細胞数が105 cells/l以上になった種類のみを示した.なお,この表には大橋川のデータは入っていない.
秋山の報告ではDは優占種,SDは亜優占種,+は出現したことを示し,島根県衛生公害研究所報ではcc:106 cells/l以上,c:105-106 cells/lまで,+:出現,-:出現せず.( )はsp.として報告されたことを示す.
 
 
 
 
 
最近のトピックス
 1994年の夏に宍道湖の湖岸一帯の水際が白くなる現象がみられた.これは旱魃で宍道湖の塩分濃度が高くなったために塩が乾燥して白くなったものであると一部の新聞で報道されていた.編者のひとりである江角の「塩分の濃い海でもこのような現象は見かけない」という素朴な疑問からその白い粉を顕微鏡で覗いて見た.それは塩の結晶ではなく,おびただしい数の珪藻類の死がいであり, 主な種類はニッチア属(Nitzschia),ナビキュラ属(Navicula)であった.珪藻類は生きている時は黄褐色であるが,死んでしまうと内容物は分解し,ガラス質の細胞壁が残る.宍道湖の水位が下がり,石やテトラポットの表面で繁殖していた珪藻が乾燥して白く粉をふいたように見えたのであろう(図14).

図14 宍道湖で見られた珪藻の死骸による石やテトラポットの白化現象(1994年8月)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2.中海

 約1200年前の奈良時代,中海は弓ヶ浜の付け根が海に開き,海水が流入していたが,300年前の江戸時代には弓ヶ浜砂州が形成され,中海の閉鎖的な環境が成立したと考えられている(徳岡他,1990).中海は古くから赤潮の発生があり,研究報告が宍道湖に比べ比較的多い.以下に1920年代から現在までの優占種の変遷を,水質の変化と比べながら述べてみたい.
 
1920〜1950年代
 佐野(1992)の文献調査によると, 1922年に着工し1930年に竣工した境港の修築工事が,中海の海況と水質を著しく変化させたという.また,それ以前の中海の水質を示すものとして1920年の島根県水産試験場の調査が引用されている.それによると当時の中海の底質は概ね一様で,沖合い部は灰緑色の泥が1.5 m内外の深さであって,その上を1-1.5cmの黄褐色の腐泥が一面に被っており馬潟湾と安来以東米子湾までは泥色が深黒色を呈していた.水色は淡黄色を帯びた半濁色,透明度は1.6〜3mで,米子湾,馬潟湾では珪藻類のキートケロス(Chaetoceros)が多く,8月,9月に増殖の頂点に達すると一度に死滅して海水を悪変させ、苦潮現象も起こったという.
 須田他(1929)によっても,大正15年頃より中海ではしばしば赤潮が発生し,魚介類に大きな影響を与えたとことが報告されている. 昭和4年(1929)の境水道を除いた部分の中海の表層の塩分は21-25 ‰であり,垂直分布をみると塩分躍層が発達しており,底部は30 ‰であった.リンの濃度も外洋に比べ高く,ネットプランクトンで最も多いのは珪藻類のバクテリアストルム(Bacteriastrum)であり,ついでキートケロスであった.海底の泥は,甚だしく悪臭(硫化水素)があったと記されており,夏は昭和初期でも湖底は酸素が少ない状態であったようである.なお透明度は,北部大根島や江島付近で3.5m以上,中海の南岸寄りが3mと記されている.
 石井(1931)は,暗黄褐色の赤潮を昭和3年(1928)9月に中海の広い範囲で観察し,プランクトンネットを用いて生物相を調査している.その優占種は,動物プランクトンのかいあし類オイトナ(Oithona),パラカラヌス(Paracalanus)と珪藻類のキートケロスによるもので,渦鞭毛藻類ケラチウム(Ceratium)が少数含まれている.
 倉茂,喜多村(1933a)によると1933年9月における中海10地点の透明度は3.3-5.7mで,最大値5.7mは中海湖心付近で観測されている.現在観測される透明度は,ほぼ0.5-2.5mであり,3m以上は希である.8月末の塩分は,表層部が約20 ‰,湖底で約30 ‰が観測され, 底に行くほどリンの濃度が高くなっており,硫化水素臭が報告されている.倉茂,喜多村(1933b)は,同時に植物プランクトンの調査を行い,中海のネットプランクトンは,大部分が珪藻類でほとんどがキートケロス属の種類であり,次いで,タラシオネマ(Talassionema nitzschioides), リゾソレニア属(Rhizosolenia)あであったと報告している.渦鞭毛藻類で主要な種類は,ケラチウム属であった.
 千葉(1950)は, 1949年の調査で,中海は珪藻類が主なネットプランクトンであり,28種類のうち25種類が珪藻で,リゾソレニア,タラシオスリックス,ヘミアウルス(Hemiaulus),キートケロス,ニッチア,レプトキリンドルス,ダクチリオソレン(Dactyliosolen)を優占種としてあげている.また,1948年は,今回少なかったキートケロスの3種類と,ケラチウム2種類が優勢であったことを報告している.
 梶川(1955)は,1952年の調査でネットプランクトンは珪藻類が主体で秋に多く,キーロケロス,スケレトネマ,ニッチア,タラシオスリックスが優占し,渦鞭毛藻類ではケラチウムがよく出現したこと報告している.
 岸岡(1975)によると昭和28年(1953)頃までは,中海の全底層は赤貝(藻貝,サルボウ)やアサリが繁殖し,海藻類ではオゴノリ,アオサ,ヨレモク,顕花植物のスガモが大群落を形成していたと報告されている.魚類も豊富であったという.昭和30年までは農家が海藻を肥料として採取したそうである.このように1953年頃までは中海は赤潮が発生するものの生産力の高い汽水湖であったようだ.また,植物プランクトンとしては,珪藻類のキートケロス,バクテリアストルム,渦鞭毛藻類のケラチウム属を主体としたものであったことが上記のいくつかの報告から伺える.
 
1950年代後半〜1970年代前半
 中国地域社会研究会編(1956)は,昭和24年以来,中海の漁獲量は漸減し,昭和29年には24年の64 %に低減し,特に貝類や藻類の減少が目立っていると述べている.また,赤貝の死滅とともにオゴノリの収穫の減少は,漁民に壊滅的な打撃を与えたという.
 1955年頃,中海に大きな変化が水質や生物相に現れている. 岸岡(1975)によると昭和29年の大雨後,スガモ,オゴノリの群落が枯死しはじめ,海藻群落が中海東部海域から姿を消し始めた.海藻の後退と前後して赤貝の生産が減少し,赤貝は昭和35年には中海の大部分で姿を消し,昭和39年頃は揖屋沖で見られたが,衰退の一途をたどったという.昭和45年(1970)には汚濁の極に達し,中海の湖底の1/3がヘドロの層に被われ,中海の主要部では,比較的長い間無酸素水が底層を被うため,昭和44-46年は底層の魚介はほとんど見ることができなかったと述べている.伊達(1989c)は,中海中央部の底層における夏期の溶存酸素濃度を調査し,昭和41年から昭和48年にかけて大きく減少していることを報告している. 安来市史編纂委員会編(1970)によると,貝類の収穫は昭和32年844 kg,昭和33年267 kgと少なくなり,ついに昭和34年と昭和35年の両年は貝類の漁獲が0になっている. このように中海の水質は海藻や貝類など漁獲量の減少からみて,1955年頃から悪化し始め, 1970年頃まで水質の状況は次第に悪くなっていたことが伺える.
 植物プランクトンの組成も,海藻の減衰と時を合わせるように種類が変化している.岸岡(1965, 1975)は,昭和26年から27年頃までは中海では,珪藻類のキートケロス属と渦鞭毛藻類のケラチウム属の種類が優占していたが,昭和28年頃からメロシラ属(Melosira)とビッドルフィア属(Biddulphia)の種類が優占するようになり,その傾向は昭和39年(1964)まで続いたことを報告している. 赤潮を形成する種類も優占種と似た変化を示し,昭和23,25,26年度の赤潮は,常にキートケロスとケラチウムを優占する赤潮であったが,27年以降はビッドルフィア,メロシラを中心とする赤潮になり,昭和38,39年度は動物プランクトンのファベラ,ツボワムシを中心とする赤潮となった.岸岡(1975)は汚濁の進んだ1970年の優占種は藍藻類のミクロキスチス,アナベナ,珪藻類のコスキノディスクス,タラシオネマ属を主体とするものであったと報告している.通常,ミクロキスチスは,淡水の湖沼や宍道湖など塩分の薄い水域に出現する種類であり,1970年は富栄養化とともに塩分濃度の減少があったことが推察される.1973年は旱魃で,中海,宍道湖ともに塩分濃度が高くなった年であるが,岸岡(1975)は藍藻類が姿を消し,主な珪藻はキートケロス,コスキノディスクス,ケラチウムであったことを報告している.
 千田(1959)は1957年7月から1959年2月にかけて,中海,美保湾調査で,ネットプランクトンを調査し,中海で,周年を通じて最も多量にみられたのは動物プランクトンのカイアシ類オイトナ(Oithona nana)であり,4月から5月は珪藻のキートケロス(Chaetoceros affinis),8月から9月は海産のウスカワミジンコ(Penilia schmackeri), 8月は珪藻類のレプトキリンドルス(Leptocylindrus danicus),10月はカイアシ類のパラカラヌス(Paracalanus parvus)が主体となったと報告している. 千田は植物性プランクトンとして,42種類,その内の39種類が珪藻であることを報告している.4月から11月に大増殖をみせる珪藻類は,主にキートケロス属(Chaetoceros affinis, Ch. danicus, Ch. brevis, Ch. laciniosus)が多く,他にレプトキリンドルスが優勢を示すことがあり,夏の出水後は,藍藻類のアナベナ(Anabaena sp.),渦鞭毛藻類のエクスビアエラ(Exuviaella apora)も時に大発生するという.動物プランクトンの欄に渦鞭毛藻類のケラチウムを4種類を報告しているが, 中海ではいずれも出現頻度は低い.佐野(1959)によって同時期に測定された中海の塩分濃度は,葭津沖(St. 4)において表層が6000-8000 mg/l,底層が16000-17000 mg/lと年間を通じて安定していたと報告されている.
 根来(1962)は,ネットを通過するナノプランクトンの調査を1960-1961年に実施し,その量はネットプランクトンの4倍あり,主として珪藻類からなることを報告し,8月はタラシオネマ(Thalassionema nitzschioides, T. frauenfeldii)を,10月はコスキノディスクス(Coscinodiscus excentricus),キートケロス(Chaetoceros lorenzianus),2月は緑藻類のプランクトネマ(Planctonema lauterbornii),オーキスチス(Oocystis sp.),藍藻類のクロオコックス(Chroococcus limneticus var. subsalnus),4月はコスキノディスクス(Coscinodiscus excentricus),プランクトネマ, キクロテラ(Cyclotella meneghiniana )が優占したことを報告している.
 佐川,秋山(1971)は,中海湖心部のネットプランクトンは,1969年4月,7月は珪藻類のキートケロス,11月はスケレトネマなどが優占し,米子湾でも類似した季節変化の傾向が見られたが,米子湾では,ナノプランクトンとしてニッチア(Nitzschia closterium),リゾソレニア(Rhizosolenia minima)が多量に出現したと報告している.夏季におけるこのようなナノプランクトンによる赤潮は,他の水域における赤潮の型とは異なり特徴的であると述べている.
 中海では,1974年頃から,島根大学の伊達善夫名誉教授らによって水質と植物プランクトンの継続的な調査が始められた.伊達らのプランクトンの研究方法はプランクトンネットによるものではなく,秋山の方法と同様にミリポアーフィルターで一定の湖水を濾過する方法である.そのため,ネットを通過する大きさのナノプランクトンも検出されている.
 伊達(1975)によると 1974年は渦鞭毛藻類のプロロケントルム・ミニマム(Prorocentrum minimum)が中海に現れ大増殖したと報告されている. 珪藻類では, スケレトネマ・コスタツム(Skeletonema costatum)やキクロテラ(Cyclotella)が優占種となった.プロロケントルムは,これまで中海で優占種として報告されたこと無い種類である. このように1952年頃から1974年までは中海の植物プランクトンの優占種は汚濁の進行とともに大きく変動したことが伺える.
 
1970年代後半から現在まで
 島根県衛生公害研究所が測定したCOD(化学的酸素要求量)値を図15に示した.石飛他(1995)は,この中海の20年間のデータをみると,CODは変動を示しながら上昇の傾向にあり,中海下層のCODの年間最低値が上がり,近年の上層では,CODとともにクロロフィル濃度が突発的な急上昇がしばしばみられるようになったと報告している.これは植物プランクトンの異常発生が頻繁に起きるようになったことを示しており, 富栄養化によって水質汚濁が進んでいると言わざるを得ないと述べている.同機関によって同時測定されたこの15年間の透明度は,0.5-2.5mの範囲を変動をしているが,特に傾向が伺えないことから,横這い状態にあるといえるのではないだろうか(図16).以上のように,水質の善し悪しを判断する資料となる,COD,透明度からみるとこの20年間,中海の水質は宍道湖と同様に,ほぼ同じか若干,富栄養化の傾向があると考えられる.中海の栄養塩の経年変化については伊達編(1990)に詳しいので参照されたい.

図15 中海におけるCODの経年変化(島根県衛生公害研究所提供)




図16 中海の透明度の経年変化(島根県衛生公害研究所提供データにより作成)



 中海における藻類相の経年変化を表2に示した.この表には調査期間中に一度でも細胞数が105 cells/l以上になった種類のみが示してあり,優占種となっている植物プランクトンは,ほとんどが汽水〜沿岸の海洋に出現する種類で占められている. 1974年以降現在に至るまで中海では,ほぼ毎年珪藻類のキクロテラ類,スケレトネマ・コスタツム(図17),タラシオネマ・ニッチオイデス(図18),渦鞭毛藻類のプロロケントルム・ミニマム(図19)が優占種として現れ,時々赤潮を形成するほど大発生している(図20). しかし,その他の藻類が突然優占種となったり,赤潮を形成するほど大発生することがあり,1975年には珪藻類のコスキノディスカス(Coscinodiscus sp.)による赤潮が,1977年にはクリプトモナス(Cryptomonas sp.)とギムノジニウム(Gymnodinium sp.)による赤潮が発生している.また,緑藻類のカルテリア(Carteria sp.)などのように突然現れ優占し,翌年は少なくなり,翌々年には出現しなくなるような種類もみられる.最近多くなった種類としては,藍藻類のアファノカプサ(Aphanocapsa sp.),黄金藻類のプセウドケフィリオン(Pseudokephyrion sp.),緑藻類のモノラフィディウム(Monoraphidium sp.)などをあげることができる.1988年は宍道湖にアオコが大発生した年であり,中海にも藍藻類のアファノカプサ,コエロスファエリウム,メリスモペディア,ミクロキスチス,クロオコックス,アナベナなどが優占した.これらの淡水性の種類は,中海西部に多く,大橋川を通じて宍道湖から供給されたものが多いと考えられる.

図17 Skeletonema costatum 秋山41-32,幅4μ.011918,SEM x6000, x1100倍




図18 Thalassionema nitzschioides 大谷91-8,N8,x12000




図19 Prorocentrum minimum 大谷17+48+69,x2000




図20 中海・安来港に発生したプロロケントルム・ミニマム(Prorocentrum minimum)による赤潮



 このように突然他の藻類が優占したりすることがあるものの,表2に示したようにほぼ20年間継続的に出現する種類が多いことから,この20年間に関しては,中海では藻類のフロラは安定した状態が続いていると考えられる.
 宍道湖は旱ばつのとき,塩分濃度が淡水型から汽水型の臨界濃度を数年に1度の割合で越えるため,大きくフロラが変動するが,中海は常に汽水型から海水型の藻類フロラが成立する程度に塩分濃度が含まれているため,フロラが宍道湖に比べ安定していると考えられる.両湖はいずれも汽水湖であるが,塩分濃度が異なるために,種類組成も異なり,塩分の変動に対しても異なった応答をしているのである.
 中海の藻類の水平的な分布パターンをみると伊達(1989c)は,調査地点間で種類組成が異なっていることを報告している.宍道湖出口や大橋川では緑藻類や藍藻類が多く,アオコを形成するミクロキスチスなどは中海の西部に限られている.これに対して珪藻類は塩分濃度の比較的高い中海中央や境水道に多く見られる.汚濁の進行している米子湾では鞭毛藻類が多く,1974-1978年に出現した植物プランクトンの総細胞数の52%を占めたという.
 
 
 
 
 
 

3. 堀川


 松江市の堀川は,北田川や京橋川などの主に市街地を流れる数本の河川からなる水域である.江戸時代の初期に松江城主堀尾氏によって掘られ,後に京極氏,松平氏によって補修拡大された(上田1961).伊達(1993)によると,明治の末期まで豊富な清流に恵まれ,堀端に住む人は顔を洗ったり,炊事や洗濯をしていた.しかし,昭和初期に行われた大橋川の拡幅,浚渫工事により,宍道湖に日本海や中海の海水が逆流しやすくなり,堀川周囲の農耕地を塩害から守るため, 昭和14年に水門を設けて宍道湖と分断された.1955年過ぎから生活排水などの影響もあって水質が悪化し水はどす黒く汚れ,ヘドロが堆積したという.
 このような水質の改善を図るため,1976年より,京橋川などでは通年,北田川などでは農閑期にあたる9月から4月の間、宍道湖水をポンプにより導水することになった(図21).その結果,昭和52年ごろから汚濁の指標であるBOD(生物化学的酸素要求量)の値が減少し,水質はある程度改善された(図22).しかし、北田川水系では,導水が行なわれない春から秋にかけては,植物プランクトンの増殖に象徴されるような水質の悪化が起こっている(図23).このような状況を改善するため,水門を撤去移設をし,1995年度より通年導水量を2倍にして,堀川のほぼ全域に宍道湖水を導水することになった.この通年導水によって,水質が変化し,植物プランクトンの種類組成や現存量などに大きな変化が表れることが予想される.

図21 堀川への宍道湖水導水計画(伊達1993)

 
 

図22 堀川の水質(BOD)の経年変化(伊達1993)

 
 

図23 堀川の水質(BOD,平成4年度)の季節変化(伊達1993)

 
 
 
1950〜1960年代
 1952年,堀川にはオニバス,トチカガミ,ヒシなどが大繁茂していたという(上田1961).これらはいずれも富栄養化した湖沼やため池にみられる植物であり,堀川の富栄養化は当時すでに始まっていたようだ.しかし,これらの水草は現在の堀川には生育していない. 國井(1995)は,現在の堀川には,限られた種類の水草しか見られなくなったことを報告し,その理由として塩分濃度の変化や魚などの食害,水質の汚濁をあげている.
 これまでの堀川の植物プランクトンについては,秋山・西上(1968)が年周変動を,安部(1968)が種類組成を詳しく報告している.安部(1968)は緑藻類とミドリムシ類および珪藻類が優占し,藍藻類がきわめて少ないのが松江堀川の特徴であると報告している.出現種として緑藻類のクラミドモナス(Chlamydomonas),パンドリナ(Pandorina),イカダモ(Scenedesmus), アンキストロデスムス(Ankistrodesmus),ミドリムシ類のミドリムシ(Euglena),レポキンクリス(Lepocinclis),珪藻類のキクロテラ(Cyclotella),ニッチア(Nitzschia)などを報告している.また,すべての定点で春から夏・秋に溶存酸素濃度が過飽和になり,植物プランクトンの光合成活性が高くなっていることを報告している.季節的な変化としては,春は運動性の種類が多く,夏は緑藻類のクロロコックム目の藻類に変わり,秋には珪藻のキクロテラの増加が認められている.当時の堀川の水質は,津田(1964)による汚水生物学的指標生物表から,α〜β中腐水性と診断している.
 
1990年代前半
 現在の堀川の植物プランクトンの種類組成は,高橋・大谷(1995)の調査結果によると,1994年に出現した植物プランクトンは,藍藻類11属25種類,緑藻類36属84種類,プラシノ藻類1属,ミドリムシ類5属,珪藻類12属17種類,黄金藻類1属,渦鞭毛藻類3属,クリプト藻類1属であった.種類数は緑藻類が多かったが、優占種となったのは藍藻類や珪藻類であった.出現種を安部(1968)と比較してみると,共通して出現する種類が多い.異なっている点は,安部の調査で少なかった藍藻類が1994年の調査では優占し,ミクロキスチス,シネコキスチス(Synechocystis ),などが出現していることである.秋山(1991a)は,緑藻や珪藻類の他,藍藻類のコエロスファエリウム(Coelosphaerium kuetzingianum)を堀川の優占種として報告している.このように28年間の堀川の藻類相の変化としては,藍藻類が種類数や量ともに増加したことが指摘できる.1994年,1995年の堀川の水質とプランクトンの発生状況(高橋,大谷 1995,大谷,岡 1996)は以下の通りである.
 水系別にみると, 京橋川水系は1976年以来,1年を通して宍道湖の水が流されるようになったことから,宍道湖とほぼ同じ塩分濃度の汽水環境となっている.宍道湖水による希釈効果のためか,BOD(生物化学的酸素要求量),COD(化学的酸素要求量),T−N(全窒素),T−P(全リン)の濃度はいずれも宍道湖水の濃度を少し上まわる程度で安定している(松江市環境保全課データによる).出現する植物プランクトンの種数が少なく,季節変化が不明瞭なことが特徴である.1995年は調査を行った4月から6月にかけて新栄橋の周囲で護岸整備の工事が行われ,川幅が狭くなっていたが, その間は北田川水系と同じように珪藻類のキクロテラ属が大繁殖し,水の色を褐色に染めた.工事終了後は塩分濃度が宍道湖と同程度に増加し, BOD,COD,T−N,T−Pの濃度は徐々に低下したことから,宍道湖水による栄養塩の希釈あるいは塩分濃度の増加が植物プランクトンの大増殖を抑制していると考えられる.
 北田川水系は,1995年までは春から秋まで水門が閉められ,宍道湖の水が導水されないため淡水化し,水の流れもほとんどない水域となっていた.生活排水が宍道湖の水で希釈されることもないので,その間は京橋川に比べて窒素やリンの濃度は高く,淡水性の植物プランクトンは,豊富な栄養塩を利用して盛んに光合成を行い,水の色を変えてしまうほど増殖した. 北堀橋での優占種は,珪藻類のキクロテラ属(例:Cyclotella meneghiniana,図24)であり,種類数ではイカダモ(例:Scenedesmus producto-capitatus,図25) やクンショウモ(例:Pediastrum duplex,図26)などのクロロコックム目の緑藻類が多い.1994年は9月に藍藻類のミクロキスチス属が優占種となったアオコが北堀橋付近に発生した(図27,Microcystis wesenbergii, 図28).ミクロキスチス属の藻類は,塩分が高いと成長が阻害されることが報告されている(伊達1988).1996年からは通年,北堀川にも塩分を含む宍道湖水を導水されているので,ミクロキスチス属によるアオコの発生頻度は,今後少なくなると考えられる.
 松江城を取り囲む内堀は,1994年までは常に淡水の閉鎖水系であり,プランクトンの種類,量ともに多く,夏には富栄養な水を好むミクロキスチス属が優占し9月にはアオコが発生した.1995年は9月から底泥の浚渫工事がはじまり,西堀川にも宍道湖水が流入するようになった.このため内堀の塩分濃度は上昇し,これまで生育していた淡水性の植物プランクトンは見られなくなった.このように塩分を含む宍道湖の水は淡水環境にあった北田川や内堀の植物プランクトンの組成や量に大きな影響を与える.
 以上のように,宍道湖水を導水すれば堀川の水質は現在よりも改善されるであろう.しかし,導水されている水は富栄養化している宍道湖の水である.宍道湖には最近でもアオコや赤潮が発生することがある.堀川の水を少し汚れの少ない宍道湖の水で希釈するだけではなく,植物プランクトンの繁殖をうながす窒素やリンの堀川への流入量を削減する必要があろう.

図24 堀川産の珪藻類キクロテラ (Cyclotella meneghiniana)

 
 

図25 堀川産の緑藻類イカダモ (Scenedesmus producto-capitatus)

 
 

図26 堀川産の緑藻類クンショウモ (Pediastrum duplex)

 
 

図27 堀川に発生したアオコ (1994年9月)

 
 

図28 Microcystis wesenbergii (高橋14-24) x800

 
 
 
 
 
 
 
 

4.植物プランクトンの種類組成と環境要因の関連

 塩素イオン濃度は,大橋川を境に大きく変化し、宍道湖と中海はそれぞれ異なった汽水域を形成している.また,塩素イオン濃度の変化は,外潮位と淡水流量および気象条件によって決定される.宍道湖では,時には湖底に塩分躍層が形成されるが,上層部は塩分濃度がうすく混合しやすい.一方,中海には強固な塩分躍層があり,上下の水は混合しにくい.
 宍道湖は,通常海水の5-10 %程度の塩分を含み,優占種としては藍藻類のコエロスファエリウム(Coelosphaerium kuetzingianum), アオコを形成することがあるミクロキスチス(Microcystis aeruginosa), 珪藻類のキクロテラ(Cyclotella 属)などが出現している.イカダモの和名で親しまれているセネデスムス(Scenedesumus属)などの緑藻類は種類数は多いが宍道湖で優占種となることは少ない. 時には中海で赤潮をつくるプロロケントルム(Prorocentrum minimum)が宍道湖で赤潮をつくることがある.これらの藻類は,どのような条件の時に宍道湖で優占し,また,衰退していくのであろうか.
 
 
宍道湖
 1993年は雨が多い冷夏であったため,宍道湖はほとんど真水に近い状態になった.翌年の1994年は雨が少なく,夏は猛暑となったため宍道湖は例年の中海並の塩分濃度になった.これはいってみれば自然の大実験であり,生物にとって厳しい環境変化である.当然のことながら, この2年間は宍道湖・中海の藻類の種類組成にも大きな影響が現われた.1993年の冬は,宍道湖は塩分がうすく,淡水〜汽水に生育する藍藻類のコエロスファェリウムが大繁殖したが,1994年の冬は塩分濃度が濃くなったためか,本来中海で赤潮をつくるプロロケントルムが宍道湖で赤潮を形成した.緑藻類や藍藻類も宍道湖から姿を消し,まるで中海の水試料を見ているようであった.
 この1993-1994年にみられたような優占種の交代は,1974年(秋山 1975),1978年(秋山 1979),1984年(秋山1986,伊達ら1990)にあり,いずれの年も塩分濃度の上昇があったことが報告されている(図29).このように気象状況の変化に伴い,塩分の増減が宍道湖の藻類フロラの変換に及ぼす現象は、10年間に2,3度あり,秋山(1982a)によると,その変換の臨界塩素濃度は,ほぼ2500-3000 mg/lと考えられ,宍道湖は塩分環境の面で,植物プランクトン群集の淡水型から海域内湾型フロラへの臨界濃度に近い,極めて不安定な状態にある水域であると指摘している.

図29 宍道湖湖心の表層水の塩素イオン濃度の経年変化(秋山 1985)



 このように宍道湖では,特に,塩素イオン濃度の変化によって大きく藻類の種類組成が変わることが報告されているが, 秋山(1979)は宍道湖産藻類を分離し,それらの塩分耐性実験を行っている. 比較的高い浸透圧耐性に適応した種類は,スケレトネマ, プロロケントルム, キクロテラ(Cyclotella nana)をあげ,これらはいずれも50%以上の海水を含む環境下で生育が旺盛で,25%以下の海水濃度では著しく成長が阻害され,これらの種は自然状態では中海水域で広範囲に分布する種類であると述べている.比較的幅の広い適応範囲をもつ種類として緑藻類のアンフィクリコス(Amphikrikos nanus), モノラフィディウム(Monoraphidium sp.),オーキスチス(Oocystis borgei),プランクトネマ(Planctonema lauterbornii)をあげている.浸透圧耐性の低い種類として,イカダモ(Scenedesmus spp.),アンキストロデスムス(Ankistrodesmus falcatus), ディクチオスファエリウム(Dictyosphaerium pulchellum),藍藻類のミクロキスチス(Microcystis aeruginosa),アナベナ(Anabaena sp.)などをあげ,これらは淡水産の代表的な種として知られていると報告している.
 秋山(1984)は,塩分環境の変化と同時に水界への栄養塩の添加が種類構成に及ぼす影響を調べている. 宍道湖の主要な流入河川である平田船川の試水に,硝酸態窒素やリン酸態リンを濃度を変えて,単体で加えたり,併せて加え,試水中の種構成に及ぼす影響を調べた.その結果,いずれの場合も塩分濃度の増加に伴って,種類数が著しく減少し,特に緑藻類の減少が顕著であり,いくつかの珪藻類は耐性が強いと述べ,いずれの場合でも栄養塩の添加効果は25%以上の海水を含む環境下では全く変化が認められなかったと述べている.しかし,海水の10%程度以下の場合,特に,全く海水を含まない淡水の場合は,窒素塩の添加により,著しい緑藻類の増加が,リンの添加は珪藻類のメロシラの著しい増加が認められたと報告している.秋山(1984)は,このことから河川水中の藻類プランクトンの種類構成に対しては,栄養塩の変化効果に先立ち,環境浸透圧の変化によりその耐性をもった種のスクリーニング効果が初動的に作動するためと考えている.
 
 
中海
 Kondo et al.(1990)は,中海の植物プランクトンの塩分あるいは水温との関係を,1979-1986年の現場調査から得たデータと培養実験によって得た結果をもとに検討し,14種類の優占種のうち,9種類は培養実験の最適水温条件で大量に出現し,5種類は最適温度条件よりも低い温度で大量に出現したことを報告している.塩分に関しては,14種類すべてが,培養実験による最適塩分条件で大量に出現したことを報告し,中海における優占種は水温と塩分の二つの要因の中では,水温よりも塩分に強く支配されていると述べ,塩分および水温の重みつき平均値を用いた結果も塩分の影響が大きいと述べている.
 近藤(1990)は,宍道湖,中海における1979年から1986年の調査結果をもとに,植物プランクトンの優占種の種構成とその占める割合を6地点で比較している. 藍藻類のミクロキスチス(Microcystis aeruginosa)やコエロスファエリウム(Coelosphaerium kuetzingianum),オスシラトリア(Oscillatoria sp.),珪藻類のキクロテラ(Cyclotella nana)などは宍道湖,大橋川に多く,中海主湖盆,境水道水域では著しく減少したが,逆に, 珪藻類のスケレトネマ(Skeletonema costatum)は宍道湖,大橋川では少なかったが,中海主湖盆,境水道水域では飛躍的に増大し,珪藻類のタラシオネマ(Thalassionema nitzschioides),渦鞭毛藻類のプロロケントルム(Prorocentrum minimum)他7種類もスケレトネマと同様な傾向を示したと報告している.近藤(1990)は種々の水質環境要因の中で,植物プランクトン群集の種構成の変動と類似した変動傾向を示す要因を検索した結果,全窒素や全リンなどの栄養塩濃度には種構成に示されたような地点間での規則的な変動傾向は認められず,栄養塩濃度は種構成の地点間の相違を決定する重要な要因に成っていないものと判断されると述べ,水深1mの塩分の地点間の変動が,種構成のそれと極めて類似していることから,種によって好適な塩分が異なり,それらが地点間の植物プランクトンの種構成の相違を生み出す主要因になっていると考えている.
 Ohtake et al. (1981)は,1974-1978年に実施した5年間の調査から数値分類法を用いて中海における植物プランクトンの出現様式を解析し,水温,栄養塩濃度,塩分との対応を示した. Ohtake et al. (1981)よると,1)水温の低い11月から4月にほぼ中海の全域に出現するものとして,キクロテラ(Cyclotella),ニッチア(Nitzchia sigma, Nitzschia solea), 2)水温の高い7-8月を除き,水質汚濁の顕著な米子湾に見られるものとして,スケレトネマ(Skeletonema costatum), プロロケントルム(Prorocentrum minimum),クリプトモナス( Cryptomonas sp.)をあげている.3)塩分濃度の低い水域に春以外に出現するものとしてニッチア(Nitzschia longissima), コエロスファエリウム(Coelosphaerium kuetzinganum), 4)塩分の低い春先に数多く出現するものとしてプランクトネマ(Planktonema lauterbornii),ディプロネイス(Diploneis sp.),5)9月から10月の秋口に出現するものとして,ニッチア(Nitzschia delicatissima),アナベナ(Anabaena sp.),ミクロキスチス. (Microcystis aeruginosa)を,6) 塩分濃度の高い水域の7月から10月に出現するものとしてタラシオネマ(Talassionema nitzscchioides),ニッチア(Nitzschia closterium)をあげている.7)水温の高い8月に出現するものといしてニッチア(Nitzschia seriata),リゾソレニア(Rhizosolenia sp.),アナベノプシス(Anabaenopsis sp.)をあげている.このように,中海では,塩分と水温の両方の要因によって出現傾向が決まる種類や富栄養な水質な場所に現れる傾向の強い種類など様々な出現パターンが報告されている.
 
 
アオコの発生要因
 宍道湖は富栄養湖であり,過去なんども藍藻類のミクロキスチス(Microcystis aeruginosa)によるアオコが発生している.岸岡(1990)は中海でも1988年に米子湾の最奥部でミクロキスチスによるアオコが発生したことを報告している. 伊達(1988)は,室内実験により水温が13℃から30℃までの間でミクロキスチスの増殖量がほぼ直線的に増加し,宍道湖や中海の夏場の水温は上層で28℃くらいで,ミクロキスチスにとって増殖に適した条件となると述べている.またミクロキスチスは,強光阻害を受けにくく,光が強いほど他のプランクトンより相対的に増殖しやすいという.栄養が豊富であれば,ミクロキスチスは水温が高く,日照時間の長い夏場に発生しやすいことになる.宍道湖は汽水湖であり塩分が含まれているが,塩分はミクロキスチスの増殖にどのような影響を与えるのであろうか.
 伊達(1988)は,室内実験で塩分濃度が1000〜1500 mg/lでミクロキスチスの成長が著しく抑制され,宍道湖でアオコが発生した年はほとんど例外なく塩分濃度が例年より低く経過した年であることを報告している(図30). 1980年は塩分濃度が下がったにもかかわらず,アオコが発生しなかった理由として,伊達(1988)はこの年は異常低温と日照不足があった年で,日照時間が少なく気温が低い条件では,塩分濃度が低くくてもアオコが発生しにくいと考えている.

図30 宍道湖湖心の上層における塩素イオン濃度の経年変化(伊達1998) ○:アオコ発生年

 
 
 橋谷(1992, 1995など)は,7年間の宍道湖,中海の継続的な水質調査の結果, 気象5因子,気温,気圧,風,雨,日照の組み合わせとタイミングが,湖沼の水質や植物プランクトンの発生量を支配していることを強調している.橋谷(1992)は, その例として,1988年は6, 7月の多雨で宍道湖の塩分濃度が2 ‰まで下がり,そこに梅雨明けの日照が重なり,8月から10月にかけてミクロキスチスによるアオコが大発生したことを述べ,1989年は,9月初,中旬に例年の3倍の雨が降り,塩分濃度は1.5 ‰まで落ちたが,連日の雨で日照が少なくアオコは少なかったと述べている. 伊達(1988)や橋谷(1992)が指摘するように,1993年も宍道湖は塩分濃度が下りアオコが発生してもおかしくない状況であったが,この年も雨が多く,日照時間の少ない冷夏であったためかアオコが発生せず,1994年は暑い夏で日照時間も十分であったが,宍道湖の塩分濃度が海水の1/4程度まで高くなったためにアオコの発生が抑えられたと考えられる.
 参考のため,島根の環境保全に掲げられた1964年から1994年までの宍道湖・中海のアオコ,赤潮の発生状況を表3に示した.
 
 
 
表3.宍道湖・中海におけるアオコ,赤潮の発生状況
  年       宍 道 湖       中  海
1964 
(S39)
水の華現象
 盛夏〜秋期 
Microcystis aeruginosa, Anabaena sp.



1966
(S41)
水の華現象
 盛夏〜秋期 
Microcystis aeruginosa, Oscillatoria rubescens ?



1968
(S43)
水の華現象
 盛夏〜秋期
Microcystis aeruginosa, Coelosphaerium kuetzingianum



1969
(S44) 
アオコが大量に発生(9月上旬〜中旬)特有の青草臭,湖水緑色. Microcystis aeruginosa Microcystis incerta ?
Coelosphaerium kuetzingianum Anabaena sp.



1974 
(S49)
アオコ, 赤潮の発生認められず. Cyclotella
(珪藻類)
49.1月中海全域にわたり,赤潮の様相を呈した.同様の状態は2〜3月まで続き,特に米子湾で顕著であった.
6〜7月も赤潮状況(異常増殖)があった.
鞭毛藻
Prorocentrum sp.
 
 
 
Prorocentrum
sp. Skeletonema
1975 
(S50)
水の華形成に至らず. Microcystis aeruginosa, Oscillatoria, Anabaenaの出現はあるが少ない. 50.12月に米子湾を中心に大発生し、赤潮を呈した. Prorocentrum sp
1976
(S51)
 
51.8月下旬から9月初旬にアオコ大発生,9月下旬頃沈静化した. Microcystis aeruginosa 51.4月〜5月に米子湾を中心として,中海全域で赤潮現象.
51. 7月米子湾〜中海全域で赤潮.
51.9月中旬宍道湖で発生したアオコが流入し中海中央部にかけて大量に出現,アオコ現象を呈した.
Prorocentrum sp.
Cyclotella
 
Nitzschia closterium,   Microcystis aeruginosa
1977
(S52)
夏期〜秋期(8,9,10月)にかけてアオコ大発生,中海にも影響を及ぼした. Microcystis aeruginosa, Anabaena sp., Oscillatoria sp. 52.4〜5月中海全域で赤潮現象.
52.8〜9月宍道湖と同じアオコ現象が中海中央部まで認められた.
52.11月米子湾で顕著な赤潮発生.
 
Prorocentrum minimum
 
 
 
 
鞭毛藻
Gymnodinium sp. Cryptomonas sp.
1978 
(S53)
 
53.10月下旬〜11月を中心として12月頃まで赤潮の大発生があった.アオコの発生はなし. Prorocentrum minimum
 
53.11月〜12月にかけて,大橋川水域から中海全域, 境水道まで赤潮発生.
 
Gymnodinium sp., Prorocentrum minimum, Skeletonema costatum.
1979 
(S54)
アオコ,赤潮の発生なし.


54.3月頃から微候が現れ,5月上旬に赤潮が中海中央部を中心に発生. Prorocentrum minimum
1980
(S55)
アオコ,赤潮の発生なし.


55.1月〜4月にかけて、中海全域で赤潮が大発生した. Prorocentrum minimum
1981
(S56)
56.8月上旬〜10月上旬にかけて,宍道湖全域でアオコが大発生し,中海まで影響を及ぼした. Microcystis aeruginosa, Anabaena sp., Oscillatoria sp. 56.8〜10月に中海境水道にかけ,ほぼ全域でアオコの発生.宍道湖からの影響によるものである.
56.7月はとくに米子湾を中心に中海中央部にかけて赤潮現象を呈した.
Microcystis aeruginosa, Anabaena sp., Oscillatoria sp. ,
Skeletonema costatum
1982
(S57)
アオコの現象に至らず,赤潮の発生なし. Microcystis aeruginosa
8〜9月に優占種.
特定プランクトンの大増殖は年間を通じて中海全域に認められず. Prorocentrum minimum
1〜3月優占種.
1983
(S58)
アオコ,赤潮の発生なし. Microcystis aeruginosa Oscillatoria sp.
8〜9月に出現.
米子湾を中心に4月頃赤潮の兆候はあったが,全体としては大増殖はなかった. Prorocentrum minimum
8〜9月Micro-cystis ,
Oscillatoria
あり.
1984
(S59)
59.5月中旬,宍道湖東部〜大橋川で赤潮の発生. 中海での発生の影響を受けた.また,11〜12月初旬にかけて,宍道湖のほぼ全域で赤潮発生. Prorocentrum minimum 59.5月初旬〜6月にかけて,ほぼ中海全域で赤潮発生.
 
Prorocentrum minimum
1985
(S60) 
60.8月中旬から10月初旬にかけてアオコの発生が認められた.とくに9月下旬には来待付近へアオコの吹き寄せがあった. Microcystis aeruginosa, Oscilatoria sp., Anabaena sp.
 
60.4,5,6月特に5月中旬を中心に赤潮が中海中央部に発生.
 
Prorocentrum minimum
1986
(S61) 
61.8月中旬から9月下旬にかけてアオコが長江干拓堤防西側及び秋鹿駅前の舟溜りに発生した. Microcystis aeruginosa, Oscilatoria sp., Anabaena sp.
 
61.5月中海湖心部で赤潮の兆候があったが,全体として大増殖はなかった.
 
Prorocentrum minimum
1987
(S62) 
アオコ,赤潮の発生なし.


62.5月飯梨川河口地先で微発生. Prorocentrum minimum
1988
(S63) 
63.8月〜11月まで全域に発生.今までで最大の発生であった. Microcystis aeruginosa 63.5月中海一帯に赤潮発生.
 
Prorocentrum minimum
1989
(H元)
元.8月下旬から9月にかけてアオコが宍道湖東南部に認められた. Microcystis aeruginosa 元.4月に中海一帯に赤潮発生.
 
Prorocentrum minimum
1990
(H2) 
2.9月下旬から11月下旬にかけてアオコがとくに宍道湖南岸に発生. Microcysits aeruginosa 2.4, 5月に中海南東部で赤潮発生.
2.10月中旬一帯に赤潮発生.
Prorocentrum minimum Prorocentrum minimum
1991
(H3) 
藍藻の
Coelosphaerium kuetzingianum,
Merismopedia
sp.の出現頻度が高かった.
アオコは発生しなかった.


5月中海一帯に赤潮発生.
2月,3月中海一帯に赤潮発生.
 
Prorocentrum minimum Prorocentrum minimum
1992
(H4) 
アオコ,赤潮の発生認められず.
 
Cyclotella
(珪藻類)
5月中海一帯に赤潮発生. Prorocentrum minimum
1993
(H5) 
アオコ,赤潮の発生認められず.Microcystis sp.は夏に出現せずに10,11月に少し見られた.
8月末の大雨の後,9月の試料に無色・透明な糸状菌(?)が全域で発生.藍藻Coelosphaeriumが秋より優占し,3月には全域で優占.
Cyclotella sp. Coelophaerium sp. Prorocentrum minimumが春先と秋から冬にかけて出現.11月,12月には赤潮形成.Chlamydomonas sp.が7月中海と本庄工区で優占.
8月末の大雨の後9月の試料に透明な糸状菌(?)が全域で出現.ラン藻Coelosphaeriumが秋より優占し, 3月には全域で優占.
 
Prorocentrum minimum
島根の環境保全より転載
 
 
 
 
 
 

宍道湖・中海水系の水質と底生藻類

海藻フロラの経年変化
 宍道湖・中海水系の底生藻類の生育は,植物プランクトンの場合と同様に,宍道湖と中海では異なっており,塩分濃度の高い中海のほうに海藻類は多い.
 島根県水産試験場(1920)は,中海からアジモ(アマモ),オゴノリ,イギス,イバラノリ,ウミトラノオ,アオノリを報告し,アジモは馬潟湾,米子湾,安来湾に, ホンダワラ類は大根島の北側と西側の多く,これらは肥料として用いると記されている.オゴノリは大根島の南に多く,ホンダワラ類の量はオゴノリに次ぐとあり,量的にはオゴノリが最も多かったようである.
 中海における1951年から1974年ごろまでの海藻類の種類や量の変化が岸岡(1965,1975)によって記録されている.岸岡(1975)によると昭和28年(1953)頃までは紅藻類のオゴノリ, 褐藻類のヨレモク,緑藻類のアオサ,顕花植物のスガモが大群落を形成していたと報告されている.しかし,昭和29年(1954)の大雨後,スガモ,オゴノリの群落が枯死しはじめ,海藻群落が中海東部海域から姿を消し始めたという. 岸岡(1965)によると,昭和27,28,29年はそれぞれ,塩分濃度が3-25 ‰,3-25 ‰,1.3-25 ‰の範囲で大きく変動し,中海の植物相を変化させた原因と考えている.昭和26-39年の間に海藻類の分布域がせばまり,昭和39年(1964)は大根島周辺と北部海域に少数のオゴノリ,スガモ,モク類の群落がみられるにすぎなくなった.岸岡(1975)によると,昭和49年(1974)は中海の広い範囲でオゴノリの大群落が生じ,アオサも彦名,崎津,渡海岸にまでみられ,この現象は昭和33年以来のことであったという.
 根来(1962b)は,1960-1961年の調査で,中海の主要なものとして顕花植物のアマモ,コアマモ,紅藻類のオゴノリ,ツルシラモ,褐藻類のイソモクをあげ,その他に紅藻類のムカデノリ,タオヤギソウ,アミクサ,エゴノリ,クロイトクサ, 褐藻類のシオミドロ,モヅク,フクロノリ, ツルモ,ワカメ, マメダワラ,ウミトラノオ, 緑藻類のアナアオサ,アオノリ類を報告している.この報告では多くの海藻類が出現しているが,岸岡(1965)によると1960年は塩分濃度が上昇し,中海の海藻群落が通常の年よりよく発達した年で,安来市史(1970)でもオゴノリの収穫が数年ぶりにあったことが報告されている.根来(1962)は,宍道湖からは紅藻類のオオイシソウ,ホソアヤギヌ,緑藻類のシオグサ,アオノリ,シャジクモを報告している.
 岩田(1979)は,1978年の中海で詳細な海藻類の分布図を作成している.米子湾の島田,米子港あたりからはわずかにボウアオノリ,ヒビミドロ,シオグサ類のみを報告しているに過ぎないが,弓が浜半島中央部の葭津あたりではカヤモノリ,カタノリ,ムカデノリ,アナアオサなど8種類を,大根島周辺からはオゴノリ,ウミトラノオを含め,7-9種類を,中海北岸の本庄から16種,中海南岸の意東から15種類を報告している.岩田(1979)の1978年の結果と岸岡(1965)の1964年の海藻の分布を比べると,人間活動の影響の強い米子湾周辺を除き,海藻類の分布域は1964年当時より増加の傾向にあると考えられる.
 
藻類の水平分布
 日本海に面する美保関あたりの種類組成は,普通の海域と類似しているが,境水道-中海-大橋川-宍道湖と塩分の薄い水域に向かうに従って海藻類の種類数は減少していく. 秋山(1982a)はこれまでの調査結果に基づき(Akiyama and Nishigami 1959, 秋山,佐川1971,秋山1976),宍道湖・中海水系を以下の 4つの水域に区分している(図31)。まず,4つの水域の特徴を述べてみよう.

図31 中海および宍道湖水系における大型底生藻類の分布パターン (秋山1982)




1)境水道及び中海北端水域。
 美保関からここまでは,大部分の海藻類,紅藻類のマクサ,ユカリ,ユナ,褐藻類のワカメ,ウミウチワ,アミジグサ,緑藻類のハネモなどが連続的に分布している.
 
2)中海水域(境水道中海入口部-中海全域-大橋川中海河口部までを含む) 水域
 中海の周辺部には礫や岩盤があり、このようなところは大形底生藻類の生育地となっている.中海の大部分を含むこの水域では,紅藻類のカタノリ(図32),オゴノリ(図33),ムカデノリ(図34),褐藻類のウミトラノオ(図35),カヤモノリ(図36),フクロノリ,緑藻類のアナアオサ(図37),アオノリ類(図38),ミル(図39)などによって特徴づけられる.希産種のひとつとして,黄緑藻類のウミフシナシミドロ(図40)が水深1m程度の泥土の上から見つかっている.

図32 カタノリ (大賀・卒論)st6




図33 中海に多い紅藻類のオゴノリ




図34 ムカデノリ (大賀・卒論)st4




図35 ウミトラノオ Sargassum thunbergii 秋山+大賀 st5馬渡




図36 宍道湖東端から中海に生育する褐藻類のカヤモノリ




図37 アナアオサ Ulva pertusa 大賀・卒論 st6境水道




図38 宍道湖・中海水系に見られるアオサ類のアオノリの一種.1はヒラアオノリ,2はスジアオノリに類似する藻体のおし葉標本




図39 ミル 大賀・卒論 st7美保関




図40 ウミフシナシミドロ 左x330倍





 
3)大橋川および宍道湖東端水域
 この水域では海藻の大部分が消失し、比較的低塩分に耐性のある褐藻類のカヤモノリ,シオミドロなどによって特徴づけられる.汽水性の紅藻ホソアヤギヌ(図41),ウスイトクサ(図42)が出現しはじめる.

図41 宍道湖に優占する汽水性の紅藻類ホソアヤギヌ




図42 ウスイトグサ (秋山) 右x200



 
4)宍道湖東端を除く水域
 この水域では塩分濃度が著しく低下し,ほとんどの海藻類は見られなくなる.汽水性の紅藻ホソアヤギヌ,ウスイトクサが優占し,オオイシソウ類(図43)も出現する.特にホソアヤギヌの分布は広く,宍道湖全域の湖岸部に分布している.緑藻類のアオノリ類とシオグサ類も広く分布する.宍道湖西端あたりでは,淡水性のアオミドロやサヤミドロ類が出現する.これらの藻類は,湖岸の石や岩の他,棒杭,ヨシの茎,船の係留ロープなどに付着している.

図43 インドオオイシソウ Conpsopogon hookeri (大谷52-2 x80中側,51-32 x800右側)

 
 大賀(1995)は,1994年の調査で上記と同様な海藻類の分布パターンを報告しており,この30年間,海藻類の分布パターンはあまり変動していないようである(表4,5).以上のように海藻類は,塩分勾配に従ってそれそれが分布しているのであるが,水質汚濁との関連はどうであろうか.
 秋山(1978a)は,大型海藻の出現種数とその生育水域のBODとの相関を見ると,ある程度の相関(r=0.49)がみられるものの,塩素イオン濃度との海藻の出現種数との相関(r=0.57)の方が高いことを認めている.この結果から,中海では地理的な塩素イオン濃度の変化のほうが各水域の汚濁の程度より大きく影響を与えていると推察している.しかし,一般的に汚濁水域では,紅藻類と褐藻類の種類が減少し,比較的汚濁耐性のある緑藻類によって占められる傾向が報告されている.秋山(1982a)は,BODが5程度以下の汚濁水域まで適応できるものとしてオゴノリ,ムカデノリ,フクロノリ,アオノリ類,ミル,BOD5-7程度の汚濁水域に出現することができるものはカタノリ,オキツノリ,カヤモノリ,ウミトラノオ,アナアオサ,シオグサ,などで,BOD8以上に生育できる種類はボウアオノリとヒビミドロ類に限られることを報告している(図44).秋山は,中海水域ではBODの増加にともない出現種の著しい減少があり,汚濁水域では藻類の群落構成が単純化していくことを指摘している.

図44 中海水系における汚濁度と藻類の分布スペクトラム (秋山1982)




 秋山(1976)は,昭和48年の旱ばつの影響の残った昭和49年と塩分濃度が低下した昭和50年にかけて大型着生藻類の調査を行っている.宍道湖からは,海藻類としてアオノリ類,シオグサ,シオミドロ,カヤモノリとホソアヤギヌを報告し,これらは両年ともに同様な分布が見られたという.淡水性のオオイシソウおよびアオミドロの分布は昭和49年は宍道湖西部沿岸に限られていたが,昭和50年は東部沿岸にも広がり,新たにサヤミドロ,トゲナシツルギが出現したと述べている.このことは宍道湖における植物プランクトンの淡水型への変換とともに,塩素イオン濃度の低下にともなう,大型着生藻類相の著しい変化として指摘している.一方,中海水域では,沿岸の着生藻類相とその分布は,昭和49年と昭和50年における水質の変動に対してもほとんど変化が認められず, 中海の沿岸帯の着生藻類の組成や分布がほとんど変化がなく,これは着生藻類に関する限り,主要な種類が広塩性の藻類であることによるもので,現在の地形的要因の範囲内での環境変動に対しては,きわめて安定した生態系を構成していると推察している.
 
 
表4. 宍道湖における大型付着藻類の経年変化(1958〜1995)
分類群 西暦 58 74 78 85 95
紅藻類 (Rhodophyceae)            
 オオイシソウ類, Compsopogon spp.   + + + + +
 ホソアヤギヌ, Caloglossa ogasawaraensis Okamura   + + + + +
 ウスイトグサ, Polysiphonia tokidae Segi   - - + + +
褐藻綱 (Phaeophyceae)            
 シオミドロ類, Ectocarpus spp.   - + - - +
 カヤモノリ, Scytosiphon lomentaria (Lyngb.) Link   + + + + +
緑藻綱 (Chlorophyceae)            
 Stigeoclonium sp.   - + + + -
 Cloniophora plumosa (Kutz.) Bourrelly   - + - - -
 Schizomeris sp.   + + - - -
 Rhizoclonium riparium (Roth) Harv.   - + + + -
 サヤミドロ類, Oedogonium spp.   + + + + -
アオサ藻綱 (Ulvophyceae)            
 ヒビミドロ類, Ulothrix spp.   - - + - +
 シオグサ類, Cladophora spp.   + + + + +
 スジアオノリ, Enteromorpha prolifera (Mull.) J. Ag.   ? + + ? +
 ボウアオノリ, Enteromorpha intestinalis (L.) Nees   ? + + ? +
 ヒラアオノリ, Enteromorpha compressa (L.) Nees   ? - - ? +
車軸藻綱 (Charophyceae)            
 Klebsormidium sp. (Hormidium)   - + - - -
 アオミドロ, Spirogyra sp.   + + + + -
 シャジクモ, Chara braunii   + - - - -
使用データ:1958;Akiyama & Nishigami(1959).1974;秋山(1976).1978;
岩田(1979).1985; 秋山(1991).1995;大賀(1995).+:出現,-:出現せず.
 
 
表5. 中海における大型付着藻類の経年変化(1958〜1995)
分類群 西暦 58 74 78 95
紅藻類 (Rhodophyceae)          
 ウシケノリの一種, Bangia sp.   - + - -
 スサビノリ, Porphyra yezoensis Ueda   - - + -
 アマノリの一種, Porphyra sp.   + + - +
 ミルノベニ, Audouinella howei (Yamada) Garbary   - - + -
 マクサの一種, Gelidium sp   + - - -
 ベニマダラ, Hildenbrandia rubra (Sommerfelt) Menegh.   - - + -
 カタノリ, Grateloupia divaricata Okamura   - + + +
 ムカデノリ, Grateloupia filicina (Lamx.) C. Ag.   - + + +
 マツノリ, Carpopeltis affinis (Harv.) Okamura   + - - -
 ホソバミリン, Solieria tenuis Zhang et Xia   - - + -
 イソダンツウ, Caulacanthus usutulatus (Turn.) Kutz.   - - + +
 オゴノリ, Gracilaria asiatica Zhang et Xia   + + + +
 ツルシラモ, Gracilaria chorda Holmes   - - + -
 オキツノリ, Ahnfeltiopsis flabelliformis (Harv.) Masuda   - + + +
 エゴノリ, Campylaephora hypnaeoides J. Ag.   - - - +
 クロイトグサ, Polysiphonia fragilis Sur.   - + + +
 イソムラサキ, Symphyocladia latiuscula (Harv.) Yamada   - - + -
褐藻綱 (Phaeophyceae)          
 シオミドロ, Ectocarpus sp.   - + + -
 カヤモノリ, Scytosiphon lomentaria (Lyngb.) Link   + + + +
 フクロノリ, Colpomenia sinuosa (Roth) Derbes et Sol.   + + + +
 セイヨウハバノリ, Petalonia fascia (Muell.) Kuntze   - - - +
 ウミトラノオ, Sargassum thunbergii (Roth) Kuntze   + + + +
 ワカメ, Undaria pinnatifida (Harv.) Sur.   + - - -
黄緑藻綱 (Xanthophyceae)          
 ウミフシナシミドロ, Vaucheria longicaulis Hoppaugh   - + + -
アオサ藻綱 (Ulvophyceae)          
 ヒビミドロ類, Ulothrix spp.   - + + +
 アサミドリシオグサ, Chladophora sakai Abbott   - + + -
 シオグサ類, Cladophora spp.   - + + +
 エナガジュズモ, Chaetomorpha antennina (Bory) Kutz.   - - - +
 ヒメアオノリ, Blidingia minima (Nag.) Kylin   - - - +
 ウスバアオノリ, Enteromorpha linza (L.) J. Ag.   - - + +
 スジアオノリ, Enteromorpha prolifera (Muell.) J. Ag.   ? + + +
 ボウアオノリ, Enteromorpha intestinalis (L.) Nees   ? + + +
 ヒラアオノリ, Enteromorpha compressa (L.) Nees   ? - + +
 アナアオサ, Ulva pertusa Kjellman   + + + +
 オバナハネモ, Bryopsis hypnoides Lamx.   - - + -
 ミル, Codium fragile (Sur.) Hariot   + - + +
使用データ:1958;Akiyama & Nishigami(1959).1974;秋山(1976).1978;
岩田(1979).1995;大賀(1995).+:出現,-:出現せず.
 
 
 
 
 

おわりに

 湖水の汚濁指標のひとつであるCOD(化学的酸素要求量)は,湖に発生したプランクトンの量が少ないと低い値になる.この結果だけが報道されると,その湖沼がきれいになった印象を一般に与える.本当は化学的な水質は変わっていないのに,データが一人歩きを始める.窒素やリンの量や透明度,プランクトンの種類組成の変化などを総合的に判断して本当に湖がきれいになったかどうか判断したいものである.秋山が研究を始めた1970年頃と現在の宍道湖や中海の藻類の代表的な種類はほとんど同じである.藻類の種類組成から見ると,宍道湖・中海の水質は良くなっているとは言い難い.過去20年間の窒素やリンの値やCOD,透明度の値の経年変化からみても,宍道湖と中海の水質は横這いかやや富栄養化が進んでいるようである.
 宍道湖は1973年度に,中海は1972年度に湖沼の環境基準の類型A(COD値で3mg/l以下)に指定されている. しかし,これは達成目標値であり,島根県の公共用水域水質測定結果報告によると,宍道湖・中海ともにこの値をクリアーできた年は一度もなく,ここ10年間の窒素,リンの濃度も横這い状態である.島根県も下水道整備や微細目のストレーナーの配布,水質の上乗せ規制や畜産業の汚濁負荷対策,肥料の適正管理などを進めているが,水質が良くなっている兆候は見られていない.このことは,一度富栄養化した湖をもとに戻すのは,非常に難しいことを物語っている.いつになったら,目標値の類型Aの湖沼にまで水質は良くなるのであろうか.見通しは良くないが,諦めずに総合的に積極的に水質の浄化対策を進める必要があろう. 我々市民も,一人一人が水質に関心を持ち,小さい努力を根気よく積み重ねていくことが重要である.宍道湖や中海は,身近な湖である.水辺を訪れ,自ら水に触れる機会をもってほしい.
 
大谷修司
 

 
 
 
引用文献

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 この出版物は財団法人河川環境財団による1994,1995年度の河川整備基金によって助成されたものです.


 
 
 
 
 
 
宍道湖・中海水系の藻類関係の文献(松江堀川を含む)abc順

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