第14回 中海・本庄工区月例勉強会



中海・宍道湖の水質を空から計る

話題提供:作野裕司氏(東京大学大学院工学系研究科,博士課程2年)

日時:12月2日(火),午後6時〜7時半くらいまで
場所:島根大学総合理工学部11教室

島根大学総合理工学部1号館は正門を入ってすぐ右の8階建ての建物です.11番講義室は建物の正面玄関のすぐ左にあります.夕方6時半に正面玄関が閉まりますので,それ以降は建物の南側の通用口からお入りください.

 地域の方や大学生,高校生の方の聴講も歓迎します.


 
 
要旨
 空から水質を計る、と聞いて首をかしげる人は多い。なぜなら一般に水質は、船を浮かべ、水質計を使って直接測定するか、採水して実験室で水を分析しなければ測定できないからである。それを空から手も触れずに水質を測定するというのだから、手品のような話である。しかし空から水質を計る方法が実際に存在するのである。それがリモートセンシングという技術である。
 リモートセンシングとは、人工衛星や航空機が搭載しているセンサーを使って空から地上物質の分光(スペクトル)を測定する技術をいう。水はその中に含まれている成分によって緑色になったり、赤色になったりする。このような水色を利用して、空のセンサーから逆に水中物質をある程度特定することができるのである。現在のところ透明度、クロロフィル、濁度および水温などの水質項目が、空から測定できると言われている。
 勉強会ではリモートセンシング技術を使って中海・宍道湖の水質を解析した例を中心に、リモートセンシングの基礎から応用までわかりやすく説明する。また、リモートセンシングで解析した中海・宍道湖の中で、本庄工区がどのような水質特性を持っているのかを広い視野から考察する。

 
 
<アオコの写真>
http://gpl2.geosys.t.u-tokyo.ac.jp/users/sakuno/results.html

<宍道湖衛星・航空機画像>
http://hoyanoh2.depe.titech.ac.jp/matsunaga/CurrentResearch/Lake/index.html
http://hoyanoh2.depe.titech.ac.jp/matsunaga/FieldWork/970805.html