第11回 中海・本庄工区月例勉強会
話題提供: 野村 律夫氏 (島根大学教育学部助教授)
日時 :5月16日(金) 夕方6時より
場所 :総合理工学部(理学部)1号館 1階 11講義室(予定)
島根大学に入ってすぐ右の8階建ての建物の1階です.11番講義室は建物の正面玄関のすぐ左にあります.6時半に正面玄関が閉まりますので,それ以降は建物の南側の通用口からお入りください.
地域の方や学生の方の聴講も歓迎します.
要旨
宍道湖・中海のような汽水湖に有孔虫と呼ばれる原生動物がいることは,一般にあまり知られていません.しかし,湖底の砂やヘドロをよく見ると中型底生生物(メイオ
ベントスと呼ばれる)を代表する有孔虫が多数生息していることが分かります.大きさにして0.1〜1.0mmです.有孔虫には底生生活するものと浮遊性生活するものとあり
ますが,貝のような硬い殻をもっていることでは共通しており,その遺骸は堆積物中に保存されます.したがって有孔虫を使えば,宍道湖や中海の湖底や水質環境が歴史
的にどのように変化してきたのか解明することができます.
談話会では,有孔虫がどのような生物であるのかを紹介し,環境の指標としていかに利用価値の高いものであるのかを述べます.とくに,大正時代以降の人間活動が宍道
湖・中海の環境をいかに変えたのか.そして有孔虫群集からみると,湖水の環境は今後どのようになっていくのか少し大胆な仮説を立ててみます.
今後の予定は以下のアドレスでお知らせしています
benkyo.html
これまでの発表会の報告は以下のアドレスで見ることができます
hokoku.htm
主催: 日本科学者会議島根支部・島根大学教職員組合
連絡先: 小池(島根大学生物資源科学部0852-32-6440)