ツマアカスズメバチ

 

 

英名: Yellow-legged hornet, Asian black hornetなど

学名: Vespa velutina Lepeletier

原産地:  中国南部や台湾などを含む東南アジア.
韓国やヨーロッパで野生化

 

生態

 樹上や土中などに営巣する中形のスズメバチ.働き蜂の大きさはキイロスズメバチなどとほぼ同じ.ニホンミツバチ成虫を捕食するが,在来スズメバチ類に対する防御がツマアカスズメバチには有効に機能しないとの話もある.

 

情報源

対馬のツマアカスズメバチ

http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/lab/ine/ueno/tsumaaka1.html

 

 

将来予測

 

 

 

 

 

色の濃いところで早くから侵入すると予測された.相対的な侵入時期の早さのみを予測し,侵入年は予測していない.

 

ここでは島嶼への分布を考慮していないため,対馬が所属する長崎県(九州本島)は未分布域とし,福岡県と宮崎県を既分布域としている.

 

気候的な分布の限界は考慮していない.原産地は熱帯や亜熱帯など温暖な地域だが,移入先ではベルギーやドイツにも達するとのことで,原産地よりも広い気候帯で野生化できる可能性がある.

 

 

 

2016523日の予測)

都道府県

侵入までの時間(相対値)

 

都道府県

侵入までの時間(相対値)

 

都道府県

侵入までの時間(相対値)

福岡県

0 既分布

長崎県

27

奈良県

46

宮崎県

1 既分布

山口県

28

福井県

52

沖縄県

5

鳥取県

29

石川県

56

鹿児島県

9

島根県

30

群馬県

56

大分県

14

京都府

30

北海道

58

岡山県

16

佐賀県

32

富山県

62

愛媛県

18

愛知県

32

福島県

64

静岡県

18

東京都

34

宮城県

65

徳島県

19

滋賀県

35

長野県

67

兵庫県

20

茨城県

36

山梨県

68

香川県

21

神奈川県

37

新潟県

71

高知県

23

千葉県

39

岩手県

75

広島県

24

埼玉県

42

山形県

79

熊本県

25

岐阜県

42

秋田県

82

大阪府

25

栃木県

43

青森県

86

和歌山県

26

三重県

45

 

 

 

2015101日の予測)

都道府県

侵入までの時間(相対値)

 

都道府県

侵入までの

時間(相対値)

 

都道府県

侵入までの

時間(相対値)

福岡県

 0 既分布

 

奈良県

37

 

宮城県

60

兵庫県

14

 

神奈川県

38

 

北海道

60

大阪府

16

 

茨城県

39

 

青森県

61

広島県

16

 

和歌山県

40

 

福井県

63

京都府

17

 

宮崎県

42

 

福島県

63

沖縄県

23

 

佐賀県

43

 

熊本県

64

香川県

25

 

島根県

44

 

山形県

68

山口県

26

 

東京都

46

 

岩手県

72

滋賀県

26

 

長崎県

47

 

石川県

73

岡山県

26

 

高知県

50

 

鳥取県

74

徳島県

29

 

埼玉県

50

 

秋田県

75

愛知県

29

 

静岡県

53

 

山梨県

76

大分県

30

 

千葉県

53

 

長野県

76

鹿児島県

33

 

岐阜県

53

 

新潟県

88

三重県

35

 

群馬県

54

 

富山県

100 最も遅い

愛媛県

36

 

栃木県

59

 

 

 

 

 

 

概 況

 

l  島嶼である対馬と,九州本島の福岡県に野生化し,宮崎県で発見されている.

l  現在のところ物資への混入も含めた総合的な分布拡大速度や,気候的な分布の北限は不明である.

 

 

 

注意・警戒すべきこと

 

l  早期発見・早期防除により飛び火状に侵入した個体群を根絶させ,分布拡大を遅らせることが重要である.

l  これから沖縄県,鹿児島県,大分県,などや瀬戸内地方,四国などで早期に発見される可能性があり,これらの地域では探索努力をかけるなどの警戒が望ましい(20165月に宮崎県で発見された情報を入れたため,2015年時点の予測よりも南方で早く発見される予測となった).静岡県などでも発見される可能性がある.

 

 

掲載日:2015101日,2016523日改訂

 

計算方法: 

・これまで知られている外来生物の分布拡大パターンの中から初期の分布拡大パターンがツマアカスズメバチに類似した種(早い時期に福岡県,宮崎県に侵入した種)を抽出し,これを合成することで予測を行った.
・計算には「みんなでGISを使用した.

予測計算,種特性の記載,概況,注意・警戒事項の記載者:  小池文人(横浜国大),既分布の外来生物の分布拡大データは森本信生(畜産草地研究所),および昆虫情報処理研究会のゴケグモ類の情報センターによる.

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